Intelが超低電圧のASICマイニングプロセッサ「BonanzaMine」の発売を正式に発表!
米国に本社を置く大手半導体素子メーカーのIntelはISSCC(International Solid-State Circuits Conference=仮想IEEE 2022国際固体回路会議)で、予定通り自社の新しいマイニング特定用途向け集積回路(ASIC)BonanzaMine(ボナンザマイン)を発表したことが明らかになった。
関連記事:https://nextupcrypto.com/?p=2433
同社が開発した新型プロセッサー「Bonanza Mine」はBTCマイニングを行いながら、超低電圧で稼働することができるという。(従来のASICより約15%削減)
2022年度中に最初の出荷が開始されるようで、出荷先は以下のマイニング企業になりそうだ。
- Griid Infrastructure
- Argo Blockchain
- Block(旧Square)
IntelのシニアバイスプレジデントのRaja M. Koduri氏は今回の発表の中で以下のように発言している。
「Intelは、オープンでセキュアなブロックチェーンエコシステムに関与して促進し、この技術を責任ある持続可能な方法で前進させるのを支援する」
https://japan.cnet.com/article/35183465/
同氏はこれからWEB3.0時代に突入するにあたり、ブロックチェーン技術がデジタルコンテンツやサービスの所有を証明するために必要不可欠な技術であるとも語っている。
しかし、膨大なエネルギー消費の上で成り立つマイニング作業を継続的に行うためにはESG(環境・社会性・企業統治)の観点から考えても継続的に事業を行うことは難しい。
そのために、一般的な現行GPUでの1Wあたりの性能を1,000倍以上も上回るASICを開発し、尚且つ製造プロセスを最小限に抑えることで通常ラインの製品の製造に差し支えることなく、出荷することが可能になった。
BonanzaMineは、47.7 TH/sでテラハッシュあたり55J/THとなっており、競合先であるBitfuryClarkeの40TH / sでテラハッシュあたり56J / THと比較しても、ほぼ同等のスペックを誇っている。