富裕層の資産管理が変わる ──リヒテンシュタイン公爵家の「プライベートバンク」LGTが日本に進出
リヒテンシュタイン公国に本拠地を置き、世界中に約20拠点でプライベートバンキングサービスを提供しているLGTが、日本拠点を開設した。LGTウェルスマネジメント信託が持つ強みとは何かを解説。
世界的に見ても「金持ち国」と言われる日本
日本においては、シティバンクの撤退から、メリルリンチの株式売却と古くからプライベートバンキングサービスでは、多くの外資系金融機関が苦戦している。
こうして、世界的にも富裕層が多いとされる日本なのに、なぜプライベートバンキングサービスが苦戦を強いられるのか。その理由について、永倉氏は次のように説明する。
「日本の場合、プライベートバンカーがお客様に付き添いながら資産管理を行うというカルチャーがありませんでした。そのため、海外の富裕層向けに行われているプライベートバンキングサービスをそのまま日本に持ち込んでも馴染まない部分がありましたし、そもそも本当の意味でのプライベートバンカーが少なかったので、人材採用面でも苦戦しました。さらに申し上げると、日本特有の規制による参入障壁があり、伝統的な日本の金融機関による市場独占力が強かったことも、特に外資系のプライベートバンキングサービスが苦戦した背景と考えられます」
引用元 forbesjapan
なぜ今、日本に進出するのか?
なぜ今、日本に拠点を開設したのか。永倉氏はこう続けて語っている。
「まず、グローバルな流れの中でアジアに対する関心が高まっている、という点が挙げられるでしょう。世界第3位の経済力を持ち、富裕層人口も多い日本に注目するのは当然の流れと言ってもいい。また国際金融都市・東京構想のもと、外資系金融機関を日本に参入しやすくするための規制緩和が進んだのと同時に、経済情勢・金融環境の変化によって、日本の富裕層のマインドセットも変わりつつあります。そのため、日本におけるプライベートバンキングビジネスの可能性が広がりつつあると判断したのです」
引用元 forbesjapan.com
これまでの投資ロジックでは資産保全は困難となった
リーマンショック以降、金融緩和政策を続ける中央銀行、今やマイナス金利さえもが常態化している。近年では中国のクレジットリスクも高まり、日本の資産管理・運用の環境はとても厳しく、困難であることに、保守的な日本の富裕層も気付き始めています。
資産を守る上で必要となる新たなポートフォリオ
これからは資産を守るうえで、ポートフォリオに未公開株式やデジタル資産、不動産、絵画をはじめとする美術品など、さまざまな資産に分散させるだけでなく、投資の世界ではESGがブームになっているが、同社のノウハウに含まれるESGの観点が必要となってくるのだ。
サステナビリティを追求する、プライベートバンクとしての位置付け明確に示す同社は、顧客との長期的な関係性を何よりも大事にするという。「顧客の資産を守ることが、プライベートバンクにとって唯一無二の存在意義」だからだ。LGTウェルスマネジメント信託は、この日本という国に強いコミットメントで参入してきたのだ。
LGTウェルスマネジメント信託株式会社
https://www.lgt.com/asia/jp/
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