
米海軍が医療サプライチェーンの改善にブロックチェーンを活用!?新プロジェクトの実体とは?
米国海軍が「HealthNet」と名称した新物流システム構築のため、ブロックチェーン技術を活用し、Consensus Networks(コンセンサスネットワーク)と150万ドル(約1億7000万)の契約を結んだと発表した。
当プロジェクトはモノのインターネット「IOT」と呼ばれるデバイス間の通信とブロックチェーンを掛け合わせた「IoTeX」をベースに構築されており、約70万人の船員と、海兵隊員に対してリアルタイムで監視、遠隔制御できる
物流システムの提供を目指しているという。
米国では医療情報の秘密保持はHIPPAによって規制されており、電子化された患者情報を患者本人の意思に基づかない形で外部に持ち出すことは固く禁止されている。
HealthNetプラットフォームはHIPPA準拠のシステムであり、医療用IOTデバイスを介して医薬品や医療機器を製造する過程の情報を記録し、完成品からのトラッキングも可能だという。
医療業界は製造過程において特に多くのステークホルダーが関わる業界で有名だが、米国に輸入される医薬品に関しては約70%が輸入品であることが問題とされている。一歩間違えば人命に関わることになるので、厳しい規制や情報の真正性も強く求められる。
今回のパイロットプログラムには、医療ロジスティックス、医薬品の需要、血液製剤の需要予測、人工関節や医療機器の供給などが含まれており、ミラー氏は、将来的に医療業界がブロックチェーンベースのシステムにリプレイスされる可能性が高いと発言している。
“フォードなどの自動車メーカーが持つ、店舗や路上で車両の状態検知するネットワークが、医療部門が人々の健康をモニターして保護するよりも優れていることは信じがたいことだ”
当プロジェクトは米国海軍だけのものではなく、最終的にさまざまな事業者がHealth Netのプラットフォームを利用することで、多くの個人の健康データや車両の走行記録がデータベースに蓄積され、患者の体調の変化に合わせてモビリティが患者を迎えにくる自動搬送システムなどが実現するかもしれない。
「例えば、高齢者施設では、車を運転したり、車で医療施設に連れて行かれたりすることなく、より良いケアを支援することで、素晴らしい効果が期待できる。このシステムは、彼らの健康状態を追跡し、ニーズを予測して選別するのに役立つため、患者らは診療所を訪れる必要がない」