ビットコインのハッシュレートが過去最高値!今後の動きはどうなる?

ビットコインネットワークが今月の12日時点で248.11MTH/sという過去最高のハッシュレートを記録したことが判明した。

下記のチャートを見てもわかるように、たった1日で188.40EH/sから248.11EH/sへと31.7%も上昇している。

https://ycharts.com/indicators/bitcoin_network_hash_rate

昨年の5月にマイニングを禁止した中国の影響で一時は58.46EH/sまで落ちこんだ数値が、マイナーの分散化によりその他のエリアで活動を再開、中国政府の締め付けが無くなったことで逆に数値が過去最高値となったと考えられている。(中国は世界中のハッシュレート全体の34.25%を占めていたが、7月以降はゼロになった。)

マイニングは高性能のコンピューターを用いた膨大な計算で、ビットコインの取引データを検証、承認する作業のことで、一番早く計算を解いたマイナーにインセンティブとしてBTCが付与されるという仕組みでネットワークの運営が行われている。

このような仕組みのおかげで、非中央集権的にネットワークの運営が行えているのだが、その一方で膨大な電力量を消費し、CO2の排出による環境汚染が問題になっている。
このことは企業や政府からも非難を受けており、マイニング事業における電源ポートフォリオの見直しなど各事業者ごとに進められている。

中国がマイニングを禁止したことで、その主な受け皿になったのは米国である。米国は昨年の5月までは世界シェア10%ほどであったが、現在では35.4%のシェアを獲得している。

ビットコインのハッシュレートが爆発的に上昇 過去最高を記録

また、ビットコインネットワークのハッシュレートは今後も伸び続けると予測されており、各地に分散化されたことで、これまでよりもセキュリティ面が強化されることが期待されている。

最近ではロシア銀行がビットコインのマイニングと取引を中止する案を出したことが話題になっているが、米国やカザフスタンに次いでマイニングが盛んな同国の動きは、今後のグローバルハッシュレートに大きく影響を与えることは間違いなさそうだ。

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