タイで仮想通貨マイニングが加熱!!中国で禁止措置の影響か!?

2021年9月に中国で仮想通貨マイニングの規制が公表されて以来、ビットコインマイニングのシェアの半分以上を占めていた中国で活動するマイナーが世界中に分散されたことは記憶に新しい。

その中でも北米やロシアを中心とした国でハッシュレートが高まっていることに注目が集まっていたが、
同じ現象がタイでも起こっているという。

同国には仮想通貨に関する規制が定まっておらず、比較的、仮想通貨事業者が参入しやすい国であると言える。
そのため、ビットコインマイニング事業に新規参入するテクノロジー企業が急増しているのだ。

タイのテクノロジー企業である「ジャスミン・テクノロジー・ソリューション」は2021年7月にマイニング事業に参画することを発表した以降、仮想通貨事業で大きな収益化が出来ていないにも関わらず株価が3倍に伸びている。

ブルームバーグがまとめたデータによると、ジャスミン・テクノロジーの株価はPER(株価収益率、過去12カ月間の利益ベース)の500倍近くで取引されている。また、22年第3四半期までの純利益は、前年比436%増の1億5000万バーツ(440万ドル)に跳ね上がった。これは、従来の電気通信事業の収益が増加したことによるものだ。

https://vc.morningstar.co.jp/010094.html
https://twitter.com/thailand_picks/status/1475979972279951365

また、仮想通貨投資への熱狂ぶりは若い投資家を中心に加熱しており、仮想通貨交換業者の取引高は過去最高水準を叩き出している状況だ。

彼らは中国で不要になったマイニング機器を安値で買い取り、タイの投資家達に販売するという新たなビジネスも展開している。

その一方、タイ銀行や規制当直がデジタル資産の取り扱いに関する新しい法制度を導入することを明言しているため、今後の同国の仮想通貨事業に対してどのような影響を与えるかに注目が集まっているようだが、同国では仮想通貨事業に対してあまりネガティブな印象はないようで、年々仮想通貨取引所の出来高は上昇している傾向にある。


また、若年層を中心に個人マイナーも増えており、デジタル資産を持つことのニーズも高まっているのだ。

当然需要が増えればエネルギー源を増やすことが必要になってくるため、エネルギー資源が乏しいタイにおいては再生可能エネルギーの比率を増やすことが喫緊の課題になってくるだろう。

ジャスミン・テクノロジー・ソリューションのソラジ会長は今後最大7000台のマイニングマシーンに投資を行い、2022年度中にマイニング事業だけで、同社の8割の利益を上げる計画を立てているようだ。

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