イランが仮想通貨マイニングに使用する電力を制限!冬季の電気代高騰に向けて対策が必要。

冬季のエネルギー消費の需要拡大を見越して、イランのエネルギー当局は仮想通貨マイニングセンターへの電力供給を削減させることを決定した。

イランでは以前から電力需給市場に連動する形で、マイニング施設の稼働を調整している。
昨年では5月〜9月まで停止命令が発令されており、ライセンス許可なく不法に活動するマイナーの取り締まりも強化していることで、これまでに22万2000台の違法に稼働しているマイニング機器を押収したという。

冬季は1年間で最も電力需要が逼迫する時期なので、日本ほど電力会社による需給調整がしっかり管理されていない同国にとって、少しの周波数の乱れが大停電を引き起こすトリガーになってしまう。

イラン電力公社では、国内の企業や一般家庭向けに節電の要求を出し、一度に需要が固まらないように分散化するよう仕向けた。

イランは世界中のビットコインマイニングのハッシュレート4.5%〜7%を占めており、マイナーの拠点地として主要国の一つである。例え冬季期間限定(3月頃に再開予定)とはいえ、ビットコインの価格に与える影響も多少は想定しなければいけない。

これらの対策を講じるために2021年11月末にはイラン商工・鉱業農業会議所(ICCIMA)の監督下の元、「イランブロックチェーン&クリプトカレンシー協会」という業界団体が発足され、国内のクリプト関連の法整備に取り組み出しているが、一部では今回のマイニング停止措置に反発する声も挙がっているようだ。



今後は同国の経済発展を促進するためにブロックチェーンビジネスで取り組める課題の明確化と、開発の方針を決定していくという。

イランでは、革新的なブロックチェーン技術の開発をめぐって、様々な問題がある。このセクターが経済にもたらす利益を最大化するために、各方面が協調して取り組んでいる。ブロックチェーンや仮想通貨の可能性を独占することなく、確実に利用していくために、緊密に協力する必要がある。

https://coinpost.jp/?p=305427

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