中国仮想通貨メディがSNSに分散!?| ツイッターやテレグラムに移行!
中国政府は今年の9月に仮想通貨マイニングの禁止と、全ての仮想通貨に対する取引を違法として処理すると通達を出したことで、クリプト業界の勢力図は大きく一変したことは記憶に新しい。
マイニング業界では、中国を拠点としていたマイナーが中国から北米を中心に移動を行い、ハッシュレートの分散化が進み、これまで中国一強であった独占市場が分散化された。
一方、これら仮想通貨関連の情報を取り扱うメディアに関してもマイニング事業と同じような動きが起ころうとしている。
仮想通貨の全面的な禁止により、中国内での仮想通貨関連のイベントは全て中止になるだけでなく、仮想通貨関連のメディアアカウントは凍結され、情報を発信することも出来ない状況だ。
しかし、ここまで徹底的に禁止されているのは北京を拠点にしている事業者のアカウントのみで、それ以外の都市部においては、それほど徹底はされていないようである。
中国の大手仮想通貨メディアの関係者は、今回の仮想通貨禁止措置によって受ける仮想通貨メディアへの影響について、それほど悲観的に捉えていないと発言した上で、多くの事業者はツイッターやテレグラムなど、SNSメディアへ分散していると発言している。
「より多くの中国人がツイッターやテレグラムに向かった。そういったもののいくつかは高い質のものもある」
「中国の仮想通貨業界にはいまだ希望がある。私たちはまだ情報源を持っており、多くのユーザーやエヴァンジェリスト、開発者らを獲得している」
同国の大手仮想通貨メディアであるChainNewsは11月末に事業の停止を発表しており、今後の動きが気になるところである。
中国は自国でデジタル人民元の発行を行い、米国一強のドル経済を切り崩す狙いがある。また、金融プラットフォーマーとして世界を牽引していくことを目指している他、アリババグループを政府を監視下に置くための政策であるとも憶測されている。
何れにせよ、今後対立する米中の溝は深まるばかりだろう。