変異株と同じ名前の仮想通貨「オミクロン」が仮想通貨市場で急上昇!
南アフリカで発見された新型コロナウイルス変異株の「オミクロン」は、従来の変異株の中でも特に変異性が強く、これまでのワクチンの有効性が保証されないことから、各国で感染防止の水際対策が立ち上がり世界的に警戒態勢が強くなっている。そんな騒がしい状況の中、偶然にもオミクロン(OMIC)と名付けられた仮想通貨の価格が市場で高騰しているようだ。
一時的ではあるが、OMIC46,000円台まで急上昇し、前日同時刻と比較して137%の増加を記録している。
2021年11月29日21:00時点の価格は1OMIC=71,104円まで高騰し、完全に棚からぼた餅状態である。
そもそもOMICとはSushiSwap(スシスワップ)を介してArbitrumoneのみで取引が可能になっている
DeFiプロジェクトの一種で、テザー(USDT)、マジックインターネットマネー(MIM)に関連付けられた資産の裏付けで成り立っている。
現在一部のDEX関連のビジネスに関わっている関係者は一連の出来事に対して希望的観測を抱いているようで、
取引所Bequantのリサーチ部門のMartha Reyes氏は下記のように発言している。
「仮にロックダウンが発生した場合、それはさらなるヘリコプターマネーにつながり、最終的にはデジタル資産に利益をもたらすことになる」
https://forbesjapan.com/articles/detail/44597
ブロックチェーン企業Allnodesの事業開発責任者のTally Greenberg氏曰く仮想通貨市場は一般的に金融市場や地政学的リスクとは相関関係を持たないと言われている。ただ、今回の騒動はこれまでのレガシーな資産だけでなく、仮想通貨市場にまで大きく影響を及ぼしている。
しかし、暗号通貨市場でさえも世界の出来事の影響を受ける場合がある。新たな変異株のニュースは、世界に動揺を与えて大小のコインの価格を大きく引き下げ、あらゆる国の株式や債券が急落した
https://forbesjapan.com/articles/detail/44597
もちろん、OMICは変異株オミクロンとは何の関連性もなく、価格が高騰しているからといってそれに関連する裏付けがある訳でも無い、あくまでも一過性の現象だと俯瞰的に物事を捉えて、投資家には注意を払ってもらいたい。