エルサルバドルビットコインシティの電源に死火山エネルギーを活用!

ビットコインシティの構築を進めているエルサルバドルの大統領ナジブ・ブケレ大統領は今月の9日に、同国に存在する死火山の一つであるコンチャグア火山の地熱エネルギーを活用したビットコインシティプロジェクトの構想を発表した。

火山の地熱エネルギーを利用することで、42MW(メガワット)の電力エネルギーをマイニング施設をはじめ、様々な施設の動力源として活かすことができるという。

また、国営電力会社LaGeoは同国内の火山近辺に地熱発電所の建設を進めており、最も発電量が多く見込まれる施設では95MW(メガワット)の電力を発電することが可能だ。

このように複数の発電拠点を作ることで、一つの発電所だけでは足りない電力を分散的に補うことができる。

作りすぎて余ったビットコインの活用に関しては同国の財源に新しく加えるとしており、ビットコインの保有量を着実に増やしてく姿勢を見せた。(現在保有総数は1391BTC)

マイニング時にCO2を排出する化石燃料エネルギーをベースにした電源では、ゼロカーボン推進派から多くの非難を浴びるうえに、持続可能な事業とは言えない。

イーサリアムをはじめ、多くのトークンプロジェクトにおいても省エネ化=PoS(プルーフオブステーク)による合意形成の仕組みが作られていく中、活用できる資源を多く待つ国がマイニングに自然エネルギーを取り組むことは、環境に悪いイメージを持つビットコインの意識を変える意味でも非常に有効的な取り組みであるといえる。

現在同国では働き手の大部分が米国に出稼ぎに行っている状態だが、今回の取り組みで地域内の雇用が活性化されれば、途上国の経済発展におけるモデル国として、多くの注目を集めることになりそう。

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