米国金融政策が影響!下落が続くビットコインとハイテク産業の市場

今週ビットコイン市場の価格は400万台まで急落した。
FRB(米連邦準備理事会)の金融引き締めにより、年初来と比較すると10%も下落したことになる。

米長期金利は今月の7日に一時1.8%台をつけ、コロナウイルスが蔓延する前までの水準にまで上昇した。

株式市場ではハイテク株中心のナスダック市場や赤字を出し続けていたベンチャー企業の株の売り入札が急増。
多くの投資家達が、その中にはもちろんビットコインなどの仮想通貨なども含まれている。

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バンク・オブ・アメリカの調査によると、新しい投資先の企業はエネルギー、金融業界などのレガシー産業に集中しているようで、リスクを回避した手堅い投資先の入れ替えが進んでいる。

これまで、金融緩和で成長性を期待して買われていた、テック企業の株価は相対的に低下。
逃げの姿勢はビットコインやその他アルトコインにまで波及しているようだ。

直近ではカザフスタンで起こっている燃料代高騰に対する抗議デモの一件もある。
多くの電力を消費するマイニング事業者の事業を停止させるために、インターネットを遮断したことでマイニングハッシュレートが一時的に低下、追い込まれた多くの事業者がビットコインを売りに出すことを恐れた連想売りが発生したとも言われている。

現在、マイニング事業者が使う取引口座の流出入を調査すると5000BTC(約242億円)のビットコインが保管用ウォレットから取引用の口座に送金されているという。
近いうちにこれだけのBTCの利確を狙って取引所に送金される可能性が高いと見られている。

投資に地政学的リスクは付き物であるが、外貨獲得の手段としてビットコインを金融政策に加える国は、エルサルバドル大統領が公言したように今後増えることになるだろう。

今はそれまでの準備期間として、多くの投資家達は次の高騰時期に備えておきたいところである。

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