米FOMC注視、来週の外為市場ではドル売りの可能性も、仮想通貨と金融市場の動向
来週の外為市場では、25日から26日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)に投資家の関心が集まっている。米国のインフルが激しく、ドル/円は上値の重い展開が予想され、年初に116円台を付けた後、調整ムードが続いているが、FOMCでのサプライズがなければ、ドル円に一段と下押し圧力がかかる可能性がある。
FOMC(エフオーエムシー)
FOMCとは、Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)の略で、アメリカの金融政策を決定する会合で、日本でいう「日銀金融政策決定会合」のことです。
FOMCは年8回開催され、現在の景況判断と政策金利の上げ下げなどの方針が発表されます。市場の予想とは違った場合には、株式市場や為替レートが大きく変動することがあり、世界の金融マーケットにも大きな影響を及ぼします。
金融市場の動向
米国株をはじめとした金融市場は、来週のFOMCの動きに注目が集まり、足元では大きな下落が生じる状態が続いている。
米国株式市場=S&P・ナスダック20年3月以来最大の週間下落率、ネットフリックス急落 https://t.co/lXnhyXztAv
— ロイター (@ReutersJapan) January 22, 2022
ジョーンズトレーディングのチーフ市場ストラテジスト、マイケル・オルーク氏は「バリュエーションがどこで安定するか分からないが、経済環境と金融政策の状況が20年と21年ほどポジティブではないことは分かっている」と指摘。決算発表シーズンに入りビジネスの状況が明確になるとはいえ当面は、大型株は高いバリュエーションでの取引が続くことになるとし、「これが慎重になる理由だ」と述べた。
source:bloomberg
仮想通貨市場においても同様に、BTC(ビットコイン)は200日移動平均線を下回るとさらにもう一段下落する可能性がある。FOMCで材料が出尽くしてから反発しやすい傾向になると予想される。
ビットコインの買い増し
下げ相場が続く中で、世界最大のビットコイン保有量を誇る大企業である「マイクロストラテジー」がBTCを買い増し、国家では「エルサルバドル」が買い増しを進めるなど、世界的な大口や国家は買い増しを続けている状況があり、買い売りの攻防が続いている。
長期指標での底値指標
過去10年間の全て大幅下落(底値)を加味したところでは、ゴム風船のように膨らんでは縮むを繰り返し、徐々にビットコインの価値が高まっている傾向が続く。
#BTC #ビットコイン
— エル (@Capitalnvest) January 22, 2022
長期指標『Entity-Adjusted Dormancy Flow』を徹底解析しました。
とても140字では収まらなかったので(1000字オーバー)画像にしてます。
過去10年、計5回大暴落の際に機能した指標となりますのでぜひご参考までに。 pic.twitter.com/k2h9U8Che6
来週のFOMCの動きに注目しつつ、大幅な下落に警戒して、底値を確認しながら買い増しを進めていきたい。
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