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カザフスタンで大規模抗議デモ!背景にはビットコインマイニングによる電力逼迫が!?

ビットコインのマイニング主要国であるカザフスタンにおいて、燃料価格高騰の煽りを受けて同国国民が、
カザフスタン南西部から首都ヌルスルタンなどで、抗議デモを行ったことがことが大きく話題になっている。

参加者の一部はナザルバエフ元大統領の政界からの引退を要求しており、今現在も抗議は激しさを増しているようだ。

https://ccaf.io/cbeci/mining_map

上記写真の通り、カザフスタンは世界中のマイニングハッシュレートの約18%を占めるマイニング大国であるため、国家全体が消費する約10%の電力消費分がマイニングに使われていたという。

また、カザフスタンはLPG(液化石油ガス)の主要産出国であるため、発電するための資源は豊富に存在する。

お隣の国である中国のマイニング事業が閉鎖されたことで、多くのマイナーは電気代が安く、発電資源が豊かなカザフスタンに移住したことにより同国のハッシュレートが大きく上昇した大きな要因となっていると予想される。

中国から締め出されたマイナーは電気代の安いカザフスタンに拠点を移して活動することで、事業の立て直しを図ったようだが、現在同国では今回の暴動を受けて、中国系のマイニング施設は大半が閉鎖されたという。

産油国であるカザフスタンにおいて何故燃料の価格高騰が問題になっているのかというと、昨年から今年にかけて発生している寒波などの影響で、LPG(液化石油ガス)の需要が逼迫、販売した価格の採算が合ってないようだ。

抗議活動の発端となったLPGの値上げは、同製品の電子商品取引場での売買実現に向けた段階的措置の一環で、採算が伴わない現状の小売販売価格の調整が目的とされる(タス通信1月4日)。

「今回のLPG値上げは単なるきっかけであり、背景には伸び悩む賃金や最近の物価全般の上昇に対する民衆の不満など、社会・経済構造に根差した問題がある」との指摘も出ている。

https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/01/d97c27fec4aaf775.html

併せて中国からのマイナーが同国に押し寄せたことで、電気の発電エネルギーの大元であるLPGの価格が高騰していると予想される。

現在ビットコインの価格も4万5000ドルを割る価格で推移しているが、これらビットコインハッシュレートの低下が価格に影響を及ぼしているのかもしれない。

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